珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

XF10の価値

日々、カメラ関連のブログや価格コムなどで新商品を見ていると、世の中にはコアな写真好きがたくさんいるんだなあと実感する。が、普段都内でカメラ片手にスナップをしている人は実はなかなかいない。いわゆる観光地化している場所、明治神宮や、竹下通り、渋谷のスクランブル交差点、また六義園などの庭園へ行けば外国人観光客も含めもちろん大勢いるが、その辺の住宅街にいるのは自分くらいのものだ 笑 もちろん、同じような稀有な人たちは世の中にたくさんいるのだろうが、皆それぞれが自分のテリトリーにいるので巡り合わないのだろう。

 

他人は全く気にも留めていないだろうが、実は僕はこれを結構プレッシャーに感じている。変質者に思われないか、盗撮していると思われないか、など要らぬ心配をしてしまうし、実際今の世の中それでトラブルになることもないとは言えないと思う。ファインダーを覗いて写真を撮るという行為を、他人の目を全く感じずに行うのはなかなか難しい。少なくとも自分には。

 

そんな中先日購入したXF10というカメラ、その悩みを少なからず解決してくれそうな気がしている。X70にはあったチルト液晶を無くしたり、グレインエフェクトなどは積まずにベイヤーセンサーにしたり、ファインダーを取り付けるホットシューすらも無くして、実に良い具合に割り切ったカメラに仕上がっているからだ。あらゆるモードでギリギリまで追い込むというよりは、ちょうどいい落としどころを見つけてパシャリと出来る、往年のフィルムコンパクトカメラを思わせる作り。個人的に、カメラにはファインダーは必須なのだが、このカメラに関してはないから良い。スマホを使っているように撮れるからだ。

 

僕は本当に日常のスナップが好きで、壮大な山や夕日であったり、バルブ撮影で花火の光源を美しく表現したりするより、その辺の落ち葉やマンホール、ゴミ捨て場、錆びれた公園なんかを撮りたい。(まあ、それらがより身近にあるからだが)が、実はそういったものこそ被写体にするのは難しい。わからない人には、何故それを撮りたいのかわからず、怪しさ満点だからだ 笑 でも、そんな行為もスマホなら許されている気がする。ちょっとした日常の気付きを納めたい、そんな気持ちはカメラ好きじゃなくとも皆持っているものなのだ(まあ大半はインスタの為かもしれないが)。

 

ただ、XF10はスマホではない。APS-Cを積んだ2400万画素のれっきとしたカメラだ。スマホでは撮れないディテールを、より厳しい環境でも納められる。スマホと同じサイズで。フィルムシュミレーションで。こんな素晴らしい価値があるだろうか?僕はこれで、レンズ交換式カメラでは撮れない(撮りづらい)世界を日々撮ってゆきたい。そしてそれがまた、レンズ交換式に戻って真剣に被写体と向き合う楽しさにも新鮮味を加えてくれると思う。それこそが、富士の現代版コンパクトカメラ、XF10の価値のような気がしている。

 

※自宅からパシャリ。これを一眼でやると怪しいことになる 笑
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※キレイにボケます。
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※これぞ日常。自己満足だけど楽しい。
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※他人様の軒下。コンパクトカメラだからこそ撮りやすい。
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※こんなものも被写体になる。
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※50mmと27mm、この二本で旅行に行くくらい好きな組み合わせ。ここにXF10があれば軽快なスナップ旅行も楽しめそう。
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