珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

大三元 XF16-55mmF2.8を買いそうな話

どんなに理屈をこねても、身体に合う画角、合わない画角というものがある。レンズの見た目がどれだけ良くても、吐き出す画がどれだけ素晴らしくても、使用頻度が少ないレンズは、望遠ズームなどを除けば身体に合わないレンズだ。持ち出さなくなるのには理由がある。

 

今回、新しいレンズ購入資金の為、少し資産を整理することにした。手放せないと言う記事を書いたばかりだが、思い立ってしまったら仕方がない。処分対象と、その理由はそれぞれ以下の通りだ。

 

XF35mmF2・・・35mmF1.4を持っている。明るさで勝てない為、簡単なスナップ時に持ち出そうとは思うものの、であれば27mmF2.8の方が個人的に断然使いやすい。本気撮りにはF1.4を持ち出すことを考えると全く出番がない。持ち出しても、被写体が定まらぬままなんとなく撮って終わる。

XF60mmF2.4 macro・・・写りに関しては、恐らくこれまでで一番感動したレンズ。過去記事でも絶賛している。だが、先細りの50mmF2がE3にベストマッチング過ぎる上、描写も良いので勝てない。また、マクロはめったに撮らない。

XF18-55mmF2.8-4・・・そもそもが単焦点派であり、ズームを持ち出すのは写真の興味のない誰かと連れ立って歩く時(レンズ交換の時間に付き合わせたくない為)か、結婚式などイベント事くらい。だが、そんな機会が滅多にない 笑

 

レンズを20本も30本も持っている人というのがいるらしいが、身体は一つしかないことを忘れてはいけない 笑 また、それだけの資産を使わずにいるくらいなら、さっさと売却して新しく身体に馴染むレンズがないか試してみるべきだろう。

 

今気になっているのは・・・タイトル通り大三元赤バッジ、XF16-55mmF2.8。僕はそもそもが単焦点マニアの為、ズームに求めるものは利便性しかない。が、利便性を求めて買うレンズは、18-55mmF2.8-4のようにどうしても持ち出す意欲が湧いてこない。ただ、このレンズだけは違う気がする。大きすぎるという声もあるけど、大きいからこそ「撮るぞ」と思わせるカッコよさを感じる。何より16mmスタートのF2.8通し・・・日常生活で撮れないものが思い当たらないではないか。

 

また、標準ズームは結局のところ必要装備であること。それでいて持ち出す意欲を持たせてくれること。この二つの条件を満たしてくれるのはこのレンズ以外にない。近々XF16mm-80mmF4が出るという話だが、そこまで長い焦点距離のレンズはどうしても性に合わないし、18-135mmなどが購入対象に入ってこないのもその為だ。ズボラレンズと言うのは当たらずとも遠からずで、ここまで範囲が広いと何を撮りたいのか個人的には明確に出来ない。

 

それに、最近気づいたのだが、僕は富士が「コンパクト単焦点」と銘打っているレンズしかほぼ持っていない・・・ご存知の通り、富士は単焦点を「コンパクト」と「プレミアム」という二つのカテゴリーに分けているが、僕のお気に入りの四本、XF18mmF2、XF27mmF2.8、XF35mmF1.4、XF50mmF2の内、35mm以外は全部コンパクト 笑 好み出てるなあと思う反面、多くのプロや愛好家が絶賛する56mmF1.2や90mmF2などに全然興味が湧いてこない為、週末写真家としてそれでいいのか?楽なスナップばかり楽しんでないで、利便性と性能の両面でトップクラスのレンズで被写体を追い込んでみたらどうだ?という葛藤が常にあるのだった。そういった、ある意味どうでもいい僕の葛藤というか劣等感(笑)を補ってくれて、かつ使用頻度を保つことが出来そうなレンズ。自分にとってはそれがこの16-55mmだというわけだ。

 

加えて言えば、保有していないワイ端16mmを確保出来るということ、60mmを失ってもポートレートに使えそうであること。あらゆる意味で、上記三本を失ってもおつりが来そうなくらい条件が整っているのが大きい。このレンズを以って、僕のXFレンズ沼の旅は終結を迎える。そんな予感がしている。

 

こうして買うための理由をツラツラと書きなぐり、自分を納得させる。それがレンズ沼の病に陥った人間の性である。

 

単焦点は自分の中で最高のラインナップが揃っている。

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