珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

OLYMPUS XA 試写

 

これまでコンパクトフィルムカメラは色々試した。Rollei35s、Konica Big mini、Minolta P's、Minolta Hi-matic AF、Nikon AF600等々。1960年代のカメラから、平成初期のカメラまでより取り見取りだ。が、その中でも今回購入したOLYMPUS XAは一番の買い物だったかもしれない。その理由が、僕がフィルムコンパクトカメラに求めることをリスト化してみるとよくわかったので書いてみたい。

 

1. 小さい
これに関しては、上記で言えばHi-matic AF以外は全て条件を満たしている。手にすっぽりと収まるサイズ感が堪らなく好き。
 
2. 軽い
ここがネックになったのがRollei35s。正直、デザインや作りの堅牢性で言えば一番のカメラだったが、あのサイズでは考えられないほど重かった。その点OLYMPUS XAは最新のGRIIIより若干重い程度。片手で持っていて全く苦にならない。
 
3. メカシャッター
Big miniシリーズなど平成初期のカメラは、電子シャッターが基本。レリーズすると、カシャッではなくジーーーーッとけたたましい音をたてるし、フラッシュも盛大。2019年の静かなカフェなどでは使える代物ではない。その点、Rollei35sや、このOLYMPUS XAの写ルンですのようなシャッター音は、それだけで愛おしい。写真を撮ってる気にさせてくれるのも、やはりメカシャッターの方に分がある。
 
4. 絞りをコントロールできる
これも大好きだったRollei35sになかった部分。同じく距離計を備えているものの、XAは二重像を合わせるレンジファインダー式。どこにピントがあっているかわかるので、ボケを取り入れた描写が可能となる。
 
5. 露出補正ができる
これはオマケのようなものだけど、XAは逆光に対して+1.5の露出補正が出来る。絞りと同じく、小さいながらも出来る限り意図を反映させられるのが素敵だ。
 
ザックリ、以上となる。要は、軽くて小さくて自分の意図を反映させられるのが僕にとって理想のカメラであって、Big miniに代表されるような90年代半ばのフルオートカメラは写りは良くても撮る愉しみを見出すのが難しかったのだった。
 
さて、そんなわけで、そんなあらゆる条件を満たしたOLYMPUS XAで一日試写してみた。

f:id:filmbeatle:20190626181718j:plain

距離計を3m辺りに合わせてF4くらいで撮った記憶がある。良いボケ感が出ている。

f:id:filmbeatle:20190626181731j:plain

絞ればディティールもなかなかのもの。

f:id:filmbeatle:20190626181634j:plain

独特なフェザータッチのレリーズボタンなので、ISO400であれば室内でも問題ない。

f:id:filmbeatle:20190626181700j:plain

これもF4だったかな。SSが500までなので、この季節の昼間でISO400だとなかなかこれ以上絞りを開けられなかったりする。ま、それは仕方ない。

f:id:filmbeatle:20190626181708j:plain

使ったのはKODAK400というフィルム。初めて使ったけど、余計な赤みとかもなくて自然な発色。かなり好きな部類。

いかがだろうか?誇張でも何でもなく、個人的にこれだけ使いやすいコンパクトフィルムカメラは初めてで、これまでになくパシャパシャと撮ってしまった。控えめなレリーズ音。手にスッポリ収まるサイズと軽さ。ずっと探していた「写ルンですみたいな」フィルムカメラは、正にこのOLYMPUS XAかもしれない。

余談だけど、今日は久しぶりにフィルムカメラONLYで外出した。その理由の一つは、このカメラなら一日楽しめそうな気がしていたこと。そしてもう一つ・・・GRIIIに謎のセンサーゴミ混入!早速新宿のイメージングスクエアに持ち込み、残念ながら預かり品となってしまったのだった。そんなGRIIIのサブ機としても使えるXA 笑 長い付き合いになりそうだ。