珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

Masterpieceがやってきた!Leica M4

 

Leica M4を買った。サラッと書いているけど、今とても興奮している。そんなわけで、備忘録も兼ねて今日の動きを時系列で書いてみたいと思う。

 

昼頃に、新宿マップカメラに到着。目的はLeica MPだったが、店頭になく仕方なくM3を物色。あまり良い個体がない。ズミクロン50mmとズミルックス50mmを装着してみるも、やはりピンと来ず。ボディをM6に変えてみるも、やはり同じ「コレジャナイ」感。MPの新品を触れると思っていただけに、モヤモヤしながら店を後にする。

 

すぐそばにあるカメラのキタムラに行ってみる。そもそもLeica自体ほとんど置いておらず、3分ほどで退店。

 

ビックカメラのフィルムコーナーでライカを特集している雑誌を立ち読み。写真家、赤城耕一さんによる「ライカの買い方」なる記事を読んで改めて気合を入れる 笑

 

銀座へ移動し、レモン社さんへ。同じくシルバーのM3に、今度はズミルックスの初代を装着。店員さんの感じ良さも相まって、結構いいかも、なんて思ったりするが、やはり購入には至らず。高くなりましたよね、良い個体は全部海外行っちゃってますね、なんて話をしつつ店を後にする。

 

次は同じく銀座のスキヤカメラさん。やはりM3とM6を見てみた。個体としてはイマイチだったが、価格も抑えてありこれはこれで納得。沈胴式のズミクロンも良かった。が、やはり何かが違う。結局、シルバーのM3と赤丸ロゴのM6は僕には何度見ても違うのだろう。

 

今日はもうないかもな・・・なんて思いながら、最後の砦KATSUMIDO(カツミ堂写真機店)へ。ただ、正直ここにはちょっとだけ期待していた。何故なら、M3からMPまで全て取り揃えてあることを知っていたし、状態も良く見えたから。目に飛び込んできたのはMP、そして・・・伏兵、M4のブラッククローム

 

何故だろう。以前見たはずなのに、M4のブラックがこんな簡単に見つかったことに驚いた。恐らく、ブラックならクロームではなくペイントだと思っていたから目に入らなかったのか。また、前回来たときは、価格的にあり得ないと思っていた為眼中にすらなかったのかもしれない。ところがどうして・・・改めて見るとクロームがすごくいい・・・。

 

恐らくだが、MPを始めて見たのが、中古店ではなくライカブティックだったこと。周りがビカビカのデジタルばかりだったので、MPの黒光りがひと際美しく見えたのだと思う。が、中古専門店で見るとどうも大袈裟すぎる。その点、マットなブラッククロームは美しいと思ったし、自分に合っていると感じた。というか、そもそも一番欲しかったのは、最新フィルム機であるM-Aのブラッククロームだったんだよな~、ということを思い出し「あれ?これじゃないか?」と思ってしまったのだった 笑

 

「レンズ、何かつけてみていいですか?」

 

店員さんが持ってきたのは、ズミクロン35mmの6枚玉、第二世代。一本だけ残ってました、とのこと。ナニコレ・・・最高じゃん・・・

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多分、これまでで、そしてこれからも自分史上一番カッコいいカメラ。完璧すぎて、レンズを買い足す必要性も(今は)全く感じない。

 

 そこで僕の気持ちはもう決まっていた。確かに高い買い物だけど、車を買うと思えば安いし、僕は車を買う予定がない 笑 レンズは確かに悩むし、本当は第三世代が欲しかった。50mmもイイ。だけど、一本しかないズミクロンで、M4にはベストマッチングの35mmがそこにある。こういうものは出会った時に買わないと、二度と出会えない。自分の中で色んな落としどころを脳内で高速処理して、店員さんに決断を伝えたのだった。

 

そこから、クレジットカードを出して名前を書いて保証書を貰って、という一連の流れは本当に楽しかった。何故なら、大きな決断をした客に店員さんがとにかく優しかったから 笑 純正のストラップを装着してくれ、金具で傷がつくからと、側面にはセロハンテープを貼ってくれた。本当は、購入を決める前に、純正のケースも「ご購入いただけるならつけますよ」とご提案いただいたのだが、ケースはいいので少し安くなりませんか?と、厚かましくも逆交渉。それをのんでいただいたのだが「大事に使っていただきたいので」と、気遣ってくれたのだった。

 

丁寧に梱包された品を、スタバ銀座松屋通り店の前のベンチに腰掛け開封。持ち歩いていたフィルム、Kodak TMAX 400を装填して、早速夕方の銀座をモノクロで撮り歩いた。露出を気にせず、撮った後の確認もない。なんて楽しんだろう。

 

さて、これで僕の写真人生は一つの終焉を迎えたと思う。大袈裟かもしれないが、例えるなら結婚のようなものか 笑 RICOH GR3があり、Fujifilm X-E3があり、Leica M4がある。ことスナップに関しては撮れないものはないし、撮り方も自由自在。スペックに振り回されるのも今日で終わりだと感じている。

 

何だかとても清々しい。人生の伴侶を見つけた時って、こういうものなのかもしれない。