珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

GRIIIxを手に入れました

 

買ってみました、GR3x。

 

 

何故「買ってみた」という言い方をするのかと言うと、正直使ってみるまで僕がコンデジに何を求めているか明確でないところがあったから。

オリジナルのGR3は28mmから撮れるので、最終的にトリミングするとしても基本的に「何でも撮れる」という安心感がある。ただ一方で「トリミングありき」になるので、撮った後の作りこみに時間を要するし、撮る前もサクサククロップしてしまう。一方でこの40mmのGRは最初から被写体を「決め打ち」するような感覚で撮れるので、僕は正直この画角ならトリミングはしないし、50mm、71mmのクロップもほぼ使わないと思う。それくらい使いやすく、潔い画角。ただ、当然のことながら28mmのような広角表現はどうしたって出来ない。


最終的に、上記のメリット、デメリットをどう取るかということになるわけだが、28mmのような運用方法は個人的にはLeicaのQ2をメインで行っていることもあり、GRのようなコンデジにはもう少し潔さを求めたいなというところもあって、結局xを導入してみることにしたという流れ。

さて、早速使ってみたが、やはり想像通りめちゃくちゃ使いやすい!そもそも40mmという画角は、昔のコンパクトフィルムカメラなら結構当たり前の画角で、僕自身もいくつか使ってきた経緯がある。特にRollei35sというカメラはお気に入りで、このカメラだと何の迷いもなく被写体をフレームに収めることが出来ていた。それは、その後愛機となる富士フイルムのX-E3にXF27mmF2.8(換算40mm)を付けた時に一番スナップが捗る、という経験にも繋がり、40mmは僕の大好きな画角だったのだ。そんなこともあって、GR3xについても、感想としては同様の印象を抱いた。とにかく迷いなく撮り続けられる。その証拠に、28mmのGRだと通常一日で50くらいのショットのところ、40mmになった途端なんと4倍の200ショット弱撮れてしまった!

さて、一方で28mmのGR3について、40mmの作例を出す前にひとこと。僕がこれを持ち出す時というのは、「写真を撮ることが目的ではない外出」の時、と相場は決まっていた。つまり「保険」のような存在。28mmなら室内もイケるし、テーブルフォトもなんのその。自撮りもOK。ただ一方で、撮った28mmの画がそのまま作品になるということは僕の撮り方ではなかなかなくて、結局トリミングすることがほとんどだった。これは28mmという画角に対する僕の印象だけど、「ファインダーのない28mmは難しい」というのは、結局いくら使っても変わらず、それは一番最初にGR3xがアナウンスされた時に「これを待ってたんだ!」と一瞬で欲しくなってしまった理由として真っ先に挙げられる。それに、撮った写真を切って切ってハイコントラスト白黒にしてGRぽく仕上げる、という一連の作業が最近ちょっとマンネリになっていたこともあって、いわゆる満足感がない、というのが最近の僕の中でのGR3 28mmの立ち位置だった。あとこれはとあるYou Tubeチャンネルで誰かが言っていたのだけど、28mmというのはiPhoneと同じ画角なので、iPhoneとの差別化が事実上難しくなっているという話。これはもっともだと思ったし、RICOHさん自身にも、このカメラを出した思惑としてその辺はあったのかもしれないな、と思う。

とはいえ、結局のところこの二つのGR、当然のことながら優劣はなく、人それぞれ「どう捉えるか」というところに集約されるのだと思う。仮に僕が先に40mmを手にしていて、その後28mmだったら、「これなら何でも撮れるじゃん!」という安心感を得ていたかもしれないし。また、他に持っているカメラのスペックにも左右されるところがあるだろう。例えば僕がLeica Q2の代わりに換算35mmの富士X100Vを愛機にしていれば、28mmのGRの方がサブとして重宝していた可能性も高い。


いずれにせよ、現状の僕の感覚には40mmの方が心地良く使いやすい。というわけで、作例を全てJPEG撮って出しで。

 

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少し中途半端な構図になってしまった。ハードモノトーンで。

 

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ハイコントラストモノクロで撮ったけど、ポジに換えてみた。

 

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40mmは足とか切れちゃうことも多いんだけど、その方が写真としてバランスが良くなることがある。


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これぞGRって感じ。


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これも。そして、入りきらない40mmが実に良い。


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ザ・ストリートスナップ


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特にどうと言うことはないけど、一枚自撮り。


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あとで見返したら、これはハイコントラストはちょっとやりすぎだった。何でもカッコよく見えるから、やりすぎには注意。


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スナップモードで撮ってるからピントは甘いけど、これはこれで良しなんだよね。


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光と影を追いかけたくなるのがGR。


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GRで必ずやりたくなるやつ。


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GRで必ず撮りたくなるやつ。

 

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これもハイコントラストである必要はなかったな~。


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通常のモノクロ。結局これが一番上品で好きだったりする。

 

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撮ろうとしたところにちょうど良く車のライトが入ってきた一枚。

 

結局、予想通り一枚たりともクロップは使わず、毎回ドンピシャで構図が決まるので嬉しくなってしまった。このGRとは長い付き合いになる気がする。