珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

GRIIIx 僕なりの使い方

 

以前、「GR3 僕なりの使い方」という記事を二回ほど書いたんだけど、どういうわけか僕のブログで一番アクセスが多いのは2019年の8月に書いた最初の方。読み直してみたけど、一部を除いて今とやっていることはあんまり変わってないみたい。これを安定と呼ぶか停滞と呼ぶか。

 

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そんなわけで、今回GRIIIx用にも同様に使用方法について書いてみることにした。

 

今回、焦点距離が40mmと狭くなったことで、使い方を大きく変えている点が一点ある。それは、背面のFnボタンの割り当て。恐らく大抵のGR使いはここにクロップを割り当てていると思うんだけど、40mmが基本の画角となったことで、個人的にクロップの使用が大幅に減った。まだ使って数日だけど、感覚的に恐らく95%は40mmで撮り続けると思う。50mmは自分が動けば対応出来るし、71mmはこのサイズのコンデジで使える画角としては「ギフト」という感覚。たまにその恩恵にあずかりたくなる程度。そんなわけで、僕はこのFnボタンに「スナップモードと通常撮影モードの切り替え」を割り当てることにした。僕はGRでは基本スナップモードでピントが合う距離を2.5mら辺に合わせてザックリと撮っているのだけど、時に明確に被写体にAFしてぼかしたいと思う時も当然あるので、そんな時親指で一発で切り替えられるのは便利。特に、焦点距離が40mmとなったことでボケを取り入れた表現は増えると思うのでこれはオススメだ。

 

次にADJボタン。ここには左から、「イメージコントロール」「測光モード」「アスペクト比」「クロップ」「記録形式」。「イメージコントロール」は、このカメラの礎となるものであることはGR使いならば言うまでもないだろう。測光は、個人的にどのカメラであってもちょいちょい変えることがあるし、真四角写真が好きなので、「アスペクト比」を入れて1:1を簡単に選べるようにしている。「クロップ」をここに置くのは、まあ消去法というか、ここにあるくらいが便利でちょうどいいかなという感覚。ちなみに僕の場合、GRではほぼRAW撮りからの「気に入ったものだけカメラ内RAW現像」なので、記録形式を変えることはまずないんだけど、まあこれも消去法。ぶっちゃけてしまうと、「ISO」「WB」「ドライブモード」「マクロ」が背面の十字キーにそのまま使いやすく並んでるから、ADJボタンはイメージコントロールをたまに変えるのと、露出補正以外ではほぼ触らないから何でもいいのだ 笑

 

結局はこのカメラ、いかに事前にカスタマイズするかで使い心地がだいぶ変わってくる。もちろんどのカメラも基本的にそうなんだけど、GRの場合うまくすればずっと片手で操作が可能だから、触る項目を減らせば減らすほど理想的なスナップシューターになってくれる。僕の場合、上記の設定に加えて、ISO感度を400、絞り優先モードで絞りはF8、露出補正を-0.3かけておき、スナップモードにして、スナップ撮影距離を2.5mに設定。イメージコントロールはモノクロ。記録形式はRAWのみ。これを「STANDARD」として設定登録している。

 

何故これがスタンダードかと言うと、単純に僕がISO400のモノクロフィルムをよく使うから。この感度であれば、絞りを開けたり絞ったりすることで大体何メートルから何メートルの間にピントが合うか何となく体に染みついている。ちなみにF8で2.5m先にピントを合わせておけば大体ザックリ2~4mの間の被写体にピントを合わせることが可能だ。場面に応じて絞りを変え、スナップ撮影距離を変えることでピントを合わせ、それが難しい場面でのみISOを上げる。また、前述した通り絞りを開けてスナップモードを解除→AFでピント合わせをしてぼかしたり、とにかく自由自在に操作することが出来る。

 

また、もう一つの設定は、上記をそのままシャッタースピード優先モードにして、ISOを800へ。SSの低速限界値を1/125に設定したもの。これは、道行く人たちを止めたい時に有効な設定として「STREET」として登録している。ただこれだけのことだが、設定登録しておけば上部のダイヤルを回すだけで良いのだから、設定しておくに越したことはない。

 

他にも、完全フルマニュアルモードにし、フィルムカメラをイメージしたソフトモノクロームにしてみたり、1:1でしか撮れない設定を作ったり、撮りたいものを想定しながら色々な設定を登録している。以前はイメージコントロールを変えただけの設定をそれぞれ登録していたこともあったけど、それはハッキリ言って意味なし 笑 それよりはこのように「どういったシチュエーションで何を撮りたいか?」を予め想定して登録しておいた方が、あらゆる場面に最低限の操作で変更できるし、大幅に効率が上がり満足感も高まる。

 

個人的に、あくまでも「記録写真」としての使用が多かった元祖GRIIIとは違い、完全に「最速スナップシューター」としてそのお株を奪った形のGRIIIx。長い付き合いになる相棒になる予感がしている。

 

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最後に余談だけど、最近ストラップを左手側に付けるスタイルを試している。僕はGRと言えど両手で支えて撮るのが好きなので、こうすることで自然にそのスタイルで撮れるからだ。自分で書いていてマニアックだなあと思うけど、こういうことを考えている時が一番楽しいなあと思うのだった。