珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

GRIIIxのみで都内ストリートスナップ

 

以前何度か僕のGRの使用方法について書いた。それは例えばLeica M4のような露出計非内蔵のフィルムカメラと一緒に持って行くことで、露出の正解が分かる、要は露出計のような存在としてのGR。ついでにもちろんGRでも撮るので、デジタルとフィルムを両方楽しめるという意味でも、GRのコンパクトさ、片手で扱える速射性は他の追随を許さないものとなっていた。

 

ただ、オリジナルのGRIIIを手放して、焦点距離40mmのGRIIIxを愛機としたことで、最近は少しその使い方に変化が生まれている。

 

28mmのGRは、以前も書いた通り、また上記にもある通り、いわゆる「保険」としての使用方法がメインになっていた。が、40mmは都内のストリートスナップでは(個人的に)広すぎず狭すぎずの、もはやメイン機として使えるような取り回しの良さがあるので、フィルムカメラを一緒に携えるのは少し邪魔かもしれない、と最近は思っている。要は、40mmは、28mmのように撮ってから後でクロップしようと思うような広い焦点距離ではない、最初から決め打ちで撮る焦点距離なので(くどいようだけど、あくまでも個人的に)、撮ったその瞬間が勝負。その分迷いがなくスパスパ撮れるので、フィルムカメラを同時携行するとその良さがスポイルされてしまうのだ。つまり、28mmのGRが「保険」なら40mmは「居合斬り」のような存在。僕にとっては、正に究極のスナップシューターなのである。

 

そんなわけで、今日はGRIIIxのみで都内を散歩してみた。

 

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Lightroomで少し調整。

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LUMIXのカメラを持ったカッコいいお兄さん。ちょっと声かけたくなってしまった。こちらもLightroomで調整済。

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F8辺りで・・・まあ定番ですね。

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少し粒状感を入れてみたけどどうだろう?ちょっと昭和っぽくなりすぎたかもしれない。

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渋谷上空を飛ぶ飛行機。この辺は数分単位でどんどん飛行機が飛んでくるから、こういうショットもそう苦労なく撮れる。

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40mmはこういう切り取りが面白い。

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こちらは撮って出し。カラーはPosiしか使わないんじゃないかってほど、こればっかり使っている。

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GRと言えばやっぱりコレでしょう。ただ、多用しすぎて大したことない写真も良く見せちゃうような手法は好きじゃないから、個人的な使用頻度はそう多くない。

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開放F2.8。赤の花と郵便局の車の赤の対比が良くて思わずパシャリ。

 

今日は基本的にはずっとISO800でスナップモード、ボケが欲しい時はAF使用。色はPosiか普通のモノクロで撮った。露出補正はずっと-0.3。何故ISO800なのかと言うと、スナップモード時は大体F値はF11に合わせるから、撮る場所によってはISO100や400だと人がブレてしまうことがあるから。これがISO800であれば、被写界深度も深く取れつつ、少し暗くても人物を止められるので、個人的にストリートスナップではよく使う。それによって多少粗さが出てしまうけど、それもまたフィルム写真ぽくてアリだと思っている。また、露出を-0.3することで、シャドウが良い感じで潰れて、それもまたPosiフィルム調によく合う。淡い色合いでありながら、ディティールが潰れる感じが実にフィルムライクだ。

 

GRはいわゆるサブ機のように持ち歩きがちだけど、他のカメラには目もくれずひたすら40mmで撮り続ける。そんな使い方が個人的には強くオススメ。今日はそんな結論で締めたいと思う。