珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

コレいいじゃん、コレでいいじゃん、Sony RX100 M3


前回の記事で欲しいアイテムの一つとしてあげたSonyコンデジ、RX100 M3。早速だけどオークションで程度の良い品を見つけ、比較的リーズナブルに購入することが出来た。このコロナ禍、未だ緊急事態宣言発令中の東京都内ではあるが、平日に休みが取れた為ソーシャルディスタンスを意識しながら撮影に出かけた。

 

率直に言ってこのカメラ、「非常に気に入った」。言葉にするよりも、作例を見た方が早いと思うので少しだけ紹介したい。

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今ならではの光景。今後こういう場所はどうなっていくのかな?

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少女とバス。

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これが1インチセンサーの力なのか・・・これは誰に忖度するでもなく、新しいカメラを使って気分がアガッているから言うのでもなく・・・これだけ自分が表現したい感覚をそのまま吐き出すことが出来たデジカメは初めてかもしれない(一番良く撮れるという意味ではない)。具体的にどういうことかと言うと、ディティールの線が細くしっかりと解像出来ている一方で、ちょっと無理をするとすぐ白飛びするし、シャドウも潰れる。「カメラとして無理をしていない感じ」がとても好ましいのだ。そうそう、カメラってこうだよね、そんな万能じゃないよね、という感覚がフィルムで撮っているかのよう。撮れない部分を諦めることで、撮れている部分がよりエッジーで際立つ感じが、モノクロで撮る上で実にありがたい。

 

楽しい理由のもう一つがシャッター音。カシャというカタカナを文字通り音にしたような音とでも言おうか・・・24-70mmというちょうど良いズーム域の使いやすさも相まって、あらゆる被写体を思い通りの画角で収めながら歩けるこのカメラこそ「最強のスナップシューター」なのではないか・・・まだ2、3日撮り歩いただけだけどかなり自分のイメージに近いカメラに、まさかのSonyで出会えたことが嬉しい誤算だ。

 

まさかの、と書いたのは僕がこれでもかと言うほど「Fuji派」の人間であり、どちらかと言えば「AF爆速」「瞳AF最高」といった、いわゆるハイスペックの代名詞でもあるSonyのカメラにはこれまで全く興味がなかったから。ただ、FujiでもLeicaでもコンパクトな単焦点にこだわり、コンデジでさえズームのないGRIIIを使って、今求めるものは「いつでもどこでも高画質をファインダーのあるカメラで撮りたい」という欲だけになっていて、そうなるともうメーカーの壁なんてものはどうでもよくなるのだなと今回初めて実感した。加えて言うと、これまでやけにAPS-Cの高画質にこだわっていたけど、そこも実はこだわる必要のないポイントだったのかもしれない。

 

僕は一時、Fujiのレンズを買い漁り、全自動のコンパクトフィルムカメラにハマったり、はたまたニコンのMFレンズに戻ったり、もしかして自分は単なる機材オタクなんじゃないかと疑ったことがあったんだけど、実はそうじゃなく、色んなものを使って自分に本当に合うものを見つけたいだけなんだなと最近やっとわかった。結局そこに近づいていくことが趣味の醍醐味だと思うので、引き続き楽しく写真を撮っていきたいと思う。