珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

この子(M4)と共に歩むことにしました

 

昨日の今日でお恥ずかしい話だが、Leica MP、M-Aの話はなかったことにしたい。結論から言うと、今更ライカに露出計は必要ない、新品ライカに買い替える必要もない。一度歩み始めたM4との道を閉ざすことはない。それが今日たどり着いた正直な気持ち。

 

こう思えるに至ったのは、今日たまたま辿り着いた、新宿に新規オープンした「北村写真機店」(カメラのキタムラのプレミアバージョンみたいな店舗)、そこで出会ったとある店員さんのお陰。ライカ、もしくはフィルムカメラが好きならここは絶対行った方がいい。今これだけ良質な中古品をこれだけのボリュームで展開しているお店ないんじゃないかな。とにかく壮観だった。

 

話を戻そう。ここに立ち寄った理由は二つ。MPとM-Aの中古がある店は別で知っていたので、最後に一応同じく露出計搭載のM6を見ておきたかったから。幸いなことにM6TTLのシルバー、かなりの美品が置いてあったので触ってみたものの・・・ん?こんな感じか?まさかの、レリーズの感触が僕の好みではない。どちらが良い悪いではなく、持っているM4とは全然違う、もっと乾いた感じのパシャっていうレリーズ感が僕の中であまりそそられないものだったのだ。この時点でM6が消えた。やっぱりMPなのかな~、なんて思いながら店内を見回してみると、なんとMPブラックペイントの美品があるではないか!早速手に取ってみると、見た目のみならず、ああ~やっぱり良くできているな〜と言わざるを得ないカメラとしての重厚感、心がグラグラグラっと3、4回は揺れた 笑 そんな時だった・・・

 

「ボディは既に良いのお持ちですから、コレ行くならレンズ二本買った方が絶対楽しいと思いますけどね~」

 

う、なんて正論を言うんだこの人は…。正直、最初は何となく感じが悪い店員だなーなんて思っていたものの「そうきたか~」と図星を付かれて、一気に心を許してしまった 笑 そうなんだよ・・・M4、カッコイイんだよ。このボディを生かしたいんだよ。露出計、いらないよね。そう思ったら一気に気持ちがレンズに傾いてしまったのだった。

 

ただまあ、そう心をシフトチェンジ出来たのは、店内に欲しいレンズが山のように置いてあったというのもまた大きな理由の一つ。欲しかったズミルックス50mm 2ndから、スーパーアンギュロン21mm、ズミクロン35mmの7枚玉。これはもうMP分レンズ買うしかないだろう!と思う一方で、ああ〜60万の出費回避出来た〜という安堵感もあり、お手頃だったスーパーアンギュロンを気持ち良く購入して帰った 笑 うん、やっぱり買い物ってこうでないと。欲しいタイミングで買える値段のものと出会うことが重要。ライカ直営店で新品ライカを注文するなんて柄に合わないし、何よりこの鈍く光るM4ブラッククロームが大好きだし、巻き戻しは斜めクランクじゃないともう気持ちが悪いのだ。そんなことを気づかせてくれた店員さんに感謝すると共に、こうやって一年に一本レンズ増やしていけたら幸せなんだろうなあと思う、何とも幸せな一日だった。

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