珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

XF18mmF2 という選択

Xシリーズ初期のレンズだが、あまり人気のないレンズである。特に周辺が甘いという評判が顕著だ。しかし僕にとっては35mmF1.4に続き二番目に購入した思い入れの強いお気に入りのレンズ。今更だが、このレンズの良さを他レンズとの比較で書き連ねてみたい。

 

vs XF27mmF2.8
パンケーキを使いたい人は必ず迷う二択。ただ、画角が全く違うので、スタイルではなくシンプルに画角で迷うべきだと思う。スタイルなら、どちらも小さく収まり満足いくはず。寄りたいなら迷わず18mmだが、一般的に使いやすい画角は27mmという人の方が多いだろう。

 

vs XF23mmF2
27mmより近い画角だが、こちらに関しては、18mmF2との間で迷う人は少ないようだ。先細りF2シリーズは、とにかくシャキッと写る解像感が売りであり、一方18mmは前述の通り。今風の写りが好みなら、迷うことなく前者を選ぶ人が多いのもうなずける。

 

vs XF18-55mmF2.8-4

色々なレビューを見ていると、キットレンズであるこちらを手に入れた時点で18mmは買わない、もしくは手放してしまうという人が多いようだ。ただ、大きさが全く違うし、E3に18mmをつけた時のコロンとした見た目は、カメラとして完璧なバランス、かわいさがあるので実にもったいない話だと思う。個人的には、18mmと27mmだけで旅行に行ってみたい、それくらいこの二つはE3にどハマりレンズだ。

 

その他、14mm、16mm、10-24mmも画角的には比較対象かもしれないが、自身が所有していないのと、またそもそも10-24のような高額な万能レンズを買う人の琴線に18mmは触れてこないと感じるので 笑、ここでは比較を省きたい。

ただ言えるのは、いわゆる日常生活において換算40mm辺りが標準的な画角だとしたら、換算28mmとなる18mmはギリギリ自然さを保った広角であり、その小ささ故に積極的に部屋や喫茶店で普段使いが可能となる。もっと広角でパースを生かしたり、23mmで無難に収めるのも良いが、この18mmは「ちょっと広めな標準」として日常スナップを楽しむ為にはベストな選択だと思う。

 

f:id:filmbeatle:20180408154512j:image

※標準よりはダイナミックだが、大げさにならないちょうど良い画角

f:id:filmbeatle:20180408203208j:image

※被写体と脇役がしっかりと全て収まりつつ、余計なものは写り込まない

f:id:filmbeatle:20180408203032j:image

※近づいてスナップもOK。「コレを撮っています」と実感しながらの撮影は楽しい。

f:id:filmbeatle:20180408203108j:image

※テーブルフォトにも良い。身体を仰け反らせるどころか、寄っていくイメージ。スマホに慣れた世代にも使いやすい。

 

良い点ばかり書いたが、もちろんより本格的な画作りを求めるならもっと良いレンズは山ほどある。ただ、あくまで日常スナップレベルにおいては肩肘張らずに使い込めるこのようなレンズほどありがたい。おススメの一本である。