珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

Hello XC15-45mmF3.5-5.6, Good Bye XF23mmF2

 

おやおや、何を言ってるんだこの人はと思う人も多いだろう。何故XC15-45mmF3.5-5.6という廉価ズームを手に入れることが、XF23mmF2という銘単焦点レンズを手放すことに繋がるのかと。

 

話を始める前にまず言わなくてはならないのは、僕が今回唐突にXC15-45mmを購入したということ。動機は、今月友人の披露宴があり、やはり単焦点Onlyでは臨めないなと思った為。僕が持っているズームはXF10-24mmF4とXF55-200mmF3.5-4.8という、いわゆる広角と望遠に於いて富士を代表するレンズだが、標準域ではない。もちろんそれぞれオプションとして使えるレンズではあるが、披露宴でプロじゃあるまいしガチャガチャとレンズ交換するのも場違いな気がするし(僕が頑張らなくてもすごい写真はプロが撮っているし)、それこそシャッターチャンス命の場においては、やはり標準ズームは必須だなという結論に落ち着いたのだった。

 

が、だいぶ前にも書いたが、僕はこの標準ズームというのがとても苦手。使うのが苦手ということではなく、軽量コンパクトな18mmF2や27mmF2.8が好きすぎるが故、持ち出す機会を見つけてあげられないという意味で。よって、そんなたまにはしか使わないレンズにまた3万も4万もかけられない。が、XCならどうだ??今なら中古で2万弱。単焦点並のコンパクトさ。愛機E3に合う。発売当時気になっていたレンズだし、試してみてもいいかもと思った。

 

実は背中を押された理由がもう一つある。このところGR3やOlympus XAといった単焦点コンパクトでパシャパシャ撮っていて思ったのだが、E3に18mmや27mmを付けてのスナップは、これらと使用用途が被ってくる。そんなE3の存在価値をもう一つ上げる為に、軽量コンパクトなズームというのは一つの選択肢なのではないかと思ったのだ。あのサイズ感であらゆる画角をカバー出来るのは、考えただけで楽しくなる。

 

さて、前述した23mmF2の話に戻ろう。このレンズは僕の中では「オールマイティなレンズ」。そもそもの画角が使いやすい上、寄ればボケるし、軽いし、焦点距離は近いが一段暗く寄れない27mmF2.8より表現力は上なはずだ。ただ「何でも出来るレンズ」は一本で良いし、それがズーム出来る15-45ならば言うことはない。要は僕の中では、15-45と23の用途は被ってくるのではないか?と感じたわけだ。それならば27mmF2.8を手放すという選択肢もあるだろうが、僕はやはりこういう少し何かしらに難のあるレンズが好きなので、それは選択肢の外。そんなわけで、一度手放した23mmF2だが、再び手放すこと濃厚である(もちろん資金調達の意味も込められているが)。

 

さて、昨日届いたXC15-45。早速試してみたが、思った通りなかなか良い。偉そうに言わせてもらうと、結局写真って何を撮るかが8割を占めてると思うので、収差云々は僕には関係のない話。そんなことに気づく一般人はいないし、常に換算22〜70付近を収められるという安心感の方が何にも勝る。XF18-55は、E3に付けた時の形が好きではなく手放してしまったが、この15-45に関してはその点も心配無用だ。そして最後、このレンズがレンズ先から5cmまで寄れるということ。使ってみて実感するが、感覚的には3cmくらいまで寄れてるような使い心地だ。

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実際はもっと寄れる。この広角でのテーブルフォトは癖になるかも。

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閉店間際のとある店内。15mmの広角が威力を発揮している。


15cm広角スタート、標準域全カバー、高い接写性能、E3にピッタリな軽量コンパクト。プラ感満載のチープな外観も愛嬌となって、非常に満足度の高い一本になりそうな気がする。近々改めて使用感をレポートしたい。