珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

癖のあるレンズ、万能なレンズ

癖のあるレンズが好きだ。ここで言う癖のある、とは、万能でない、という意味。

 

例えば、XF23mm F2は万能だ。寄れるし、ボケるし、スナップにちょうど良い画角でもある。一方、27mm F2.8はどうだろう?画角は扱いやすいが、寄れないし、とろけるようなボケは出せない。

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※とはいえ、とにかく自然で使いやすい27mm。ポートレートにさえ重宝する。

 

レンズを交換する時考えるのは、当然そのレンズの持ち味を出して自分が意図する画を出すこと。27mmを付けていて、35mm F1.4に変えるのは、よりボケを強調したい、柔らかい画を撮りたい、から。そしてまた27mmに戻すのは、軽快にスナップを楽しみたいから。

 

ここで最初から23mmを持っていると、両方それなりに出来てしまうから、僕としてはレンズ交換の必要がない。万能で扱いやすい。が、特徴がない。それが、僕が23mm F2を手放した理由だ。

 

そういう意味で、僕のレンズラインナップはどれも万能でない、相互補完しながら成り立っている。18mm F2で風景やテーブルフォト、27mm F2.8でスナップ、35mm F1.4でポートレートや花撮り、50mm F2で望遠スナップ、60mm F2.4でマクロ、といった具合に。

 

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※50mmと60mmはどちらか一方で良さそうだが、描写が全く違うので使い分けている。

 

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※絶妙な切り取りが可能な50mm。

 

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※実はテーブルフォトにもベストな50mm。

 

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※60mmで気味の悪いフィギュアを激写 笑 50mmではここまで寄れない。

 

たった一つの例外が、XF35mm F2。正直このレンズにもあまり特徴がない。軽いし防塵防滴だし万能だ。そして、このレンズに限っては、だからこそ持っている。X-E3を使っている限り、他のレンズを手放すことがあっても、これさえあれば一つの写真機として完成すると思うからだ。要は、見た目、用途、機能、全てにおいてバランスが良い。私にとって標準画角はやはり換算50mmであって、だからこそ23mm F2ではなくこの35mm F2なのである。

 

レンズ沼にハマる人は、日々こんなことを考えて生きている。僕もその住人です。

 

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※見た目がとにかく美しいX-E3と35mm F2の組み合わせ。フードは付けない。