珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

密かなブーム?コンパクトフィルムカメラ

僕が高校生くらいまで一般的に常用されていた「写ルンです」。数年前に、「レトロで今新しい」みたいな触れ込みで家電量販店に売り出されているのを見て衝撃を受けたものだが、ここにきてフィルムカメラ自体が密かなブームの中にあるように感じられる。 

 

2018年12月現在、ヤフオクフィルムカメラを検索すると、とんでもない値がついている。どんなジャンク品でも数千円、数万円は当たり前。中にはウン十万を超えるものも。ちょっと前に、コンタックス?高いなあ…クラッセ?いや無理無理、これなら何かレンズ買うわ、と思っていたがもうそんなレベルですらない。富士Xシリーズの良い方のボディを買えてしまうような値段…ブームと言うより、爆買いの影響か?と思わされる。正直いつ壊れるかわからない、修理も期待できない昭和後期から平成初期の電子機器にそこまで出すほどの価値を見出せるかと言われると難しいというのが現状だ。(もちろん、そうじゃないものもあるけどね)

 

さて、そんなこともあり、前述したCONTAX T2やらCLASSEやら、はたまたGRやら、いわゆる「名機」と言われるフィルムカメラは軒並み高嶺(高値)の花というのが現在のフィルムカメラ事情であるが、そもそも僕がそれらのカメラを欲しいと思っていたかと言われると「そうでもなかった」と言うのが正直なところである。名機という意味では、Nikon FM2とRollei35sという、いわゆる機械式カメラの完成形を既に所有しているし、AFのスナップコンパクトカメラに僕が求めるのは、もっと気楽に、大げさに言えば「何も考えずに」撮れる。それでいて「気兼ねなく持ち運べる」お散歩カメラ。露出計とじっくり格闘するようなスペックはコンパクトカメラに求めていないというのが正直なところである。(強がりではありませんよ?)

 

そこで今回僕が購入したのが、前回の記事で紹介したKONICA Big miniというカメラ。1989年(平成元年)式の初代だ。

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もちろん201、301、Fといった後継機でも良かったのだが、ちょーっとだけ高い。初代は7,000円で手に入れられたし、かなりの美品だし、求めていたのは「写ルンです」なので、かなり満足している。

 

とはいえ、そうなってくると他のカメラも試してみたくなるのがカメラ好きの性というもの。Ricoh R1、Fuji Tiara、Kyocera TDなどなど、色んなカメラが僕の興味を引いたが(未だ引き続けているが・・・)取り急ぎ購入したのがこちら。Nikon AF600QD、通称ニコン ミニ。12,000円也。

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数年前なら数百円で買えたであろうことを考えると萎えてしまうが、このカメラ、もう見た目が僕のドンピシャ。Pro1、E3、そしてBig miniもそうだけど、僕はこの「お弁当箱型」のカメラに目がないようだ。

 

このカメラ、28mmの単焦点なので、35mmのBig miniとは使い分けができるのが良い。Big miniが片手でパシャっと撮るカメラだとすれば、このAF600は小さいけど両手でしっかりホールディングして撮りたくなる。この辺の感覚はRollei 35sに似てるかもしれないけど、Rolleiの画角は40mm。カメラのサイズではなく、28mmという画角が個人的に「しっかり撮る」画角なのかもしれない。35mmのように適当に切り取れない感じがあるからかな・・・

 

このところ、所有するカメラがどんどん小さくなり、大きいカメラの出番がない・・・Pro1もFM2も大好きだから残したいけど、これを自分のスタイルとして、小さいカメラをどんどん集めてってやろうかとまたまた怖い思想が頭をもたげる今日この頃笑 僕にとってカメラのスペックというのはある程度のレベルに達していれば良くて、それよりはより手に馴染むサイズで生活の一部になれるものが刺さるみたいだ。

 

いつもながら放言し放題で申し訳なくもあるが、今日もこの辺で締めたいと思う。