珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

One Camera, One Lens

 

タイトルは、とあるYou Tubeチャンネルから拝借したもの。「一つのカメラに一つのレンズがベストだ」という見解に非常に共感したので、同じタイトルで書いてみることにした。僕も、あらゆるカメラボディやレンズを使ってきたが、最終的にこの考えに行き着き、今のラインナップになっている。別の言い方をすると、レンズではなくカメラボディにその使い道について役割を与えることで、複数のカメラを持つことに意味付けをしている、とも言えるかもしれない。

 

 

上記が今の僕の今の所有機材だが、例えば、僕の中でLeicaのM4は「35mmという基本の焦点距離で、露出計に頼らずにスナップしたい時」のカメラと決まっている。が、ここに50mmのズミクロンも持っていたり、はたまた別にLeica M3も持っていたりすると、M4でもM3でもそれぞれの焦点距離が使えるようになり、かつ両方露出計非内蔵カメラということで、役割が被ってくる。しかし、そこは露出計内蔵であり、かつ絞り優先が使えるFM3Aに45mmのレンズを別に持つことで、M4とどちらを持って行こうか?という迷いは生まれない。画角も違えば、カメラのコンセプトも違うからだ。

 

もう一つ例を挙げると、僕にとってLeica Q2はどんな画角も切り取れる、日常のAll in Camera。が、いわゆるレンジファインダー式のデジタルズーム(クロップ)を採用している為、またそのスマートなシャッターフィーリングから、「写真を撮っている」という感覚が薄れてしまうことがある。そんな時はNikon Z50を持ち出す。DX16-50はQ2とほぼ同じ、換算24mmから75mmをカバーしているが、こちらはシンプルなズームレンズだし、シャッターフィーリングや操作系も実にカメラカメラしたカメラ。防塵防滴でスタイリッシュなQ2とは一線を画した、お散歩カメラとして実に心地よい。

 

最後にGRについては言わずもがな。ポケットインサイズのAPS-C機であり、ノーファインダーのコンデジは他のどんなカメラとも被らない。写真を撮る予定がない日でも常に持ち歩けるというだけでその価値がある。

 

多くの人は、レンズ交換式カメラを買うと、基本レンズを増やしていくと思うし僕もそうだった。が、それをやるとレンズは際限なく増え、またその中でヘビロテレンズとほぼ使わないレンズが出てくる。また、違うボディで同じ焦点距離のレンズも増えるので整理がつかなくなる。収集を楽しめる人はそれで良いのだろうし、それがカメラ趣味の楽しいポイントになるのだろうが、僕の場合は用途に迷いを生みたくないのと、使わないものを持っておきたくないという元来の性格から今のスタイルになった。それぞれのカメラボディの用途が全く違うので、選ぶ楽しみもありながら迷わなくて済むという点で、このやり方がとても気に入っている。

 

ただ、正直なところ、レンズ収集を楽しむ用のカメラも一つ持っておいても良いかなと、今新たに物色もしている笑 富士かパナ辺りの中古ボディを一つ買って、小さい単焦点をちょこちょこ増やしていくのも楽しそう。これは、実用とは別の範疇として現在検討中である。