珈琲とスナップと

スナップ写真を極めたい男のブログ。愛機や写真について、好き放題語ります。

GR3 僕なりの使い方

 

今日もGR3について。

 

どのカメラもそうかもしれないけど、GRは特に設定がモノを言うカメラだと思う。何故なら、このカメラはそもそもスペックで勝負しておらず、使う人の感性や拘りでいかようにも楽しみ方を広げることをコンセプトにしているカメラだから。現に僕も、設定を変えたことで劇的にこのカメラが面白くなった。

 

GRは設定を6つ登録できる。驚くべきは、イメージコントロールやWBだけでなく、AFの位置や絞りまで記憶すること。よって、変なところで保存すると使い勝手は酷いことになる 笑 僕に関して言うと、購入してしばらくは6つ全て同じ絞りとSSにしつつ、あとはイメージコントロールだけを6つに分けていた。でも、それって全然意味がなくて 苦笑 正直この機能をうまく活用していたとは言い難い。

 

そんな時、あるYouTuberさんの動画に出会った。外国の方なのだけど、僕の中でかなり目から鱗な、それでいてすごくGRを楽しめる設定だったので、今日はそれを少し紹介したい。

 

まず、Fnボタン。多くの人は、写真家の内田ユキオ氏が推奨しているように、ここにクロップをあてがうと思う。実際僕もそうだった。が、今は違う。ここでAFを作動させる。いわゆる富士機で言えば、親指AFと言うやつだ。一方でレリーズボタンからAFの機能は外し、測光のみ機能させる。よくよく考えてみると、フォーカスを合わせる位置で測光させる必要はないし、そうしてしまうと表現の幅はグッと狭くなってしまう。一方、レリーズボタン半押しで測光した位置で測光、カメラを移動させてフォーカスを合わせたい位置に持っていきFnボタンをポチッ。これで相当自分の意図した光の取り込みが出来る。その時測光方式は分割ではなく中央重点、もしくはハイライト重点だ。これが今回のファンクション割り当ての肝であり、一番紹介したかったところ。

 

次に、撮った写真のレビューについて。僕はこの機能をOFFにした。買った人、これから買う人はわかっていると思うけど、GR3はとにかく電池の持ちが悪いのでこれだけでだいぶ節電出来ている感覚がある。ただ目的は節電ではなく、これだけでものすごくデジタル感を排除できるということが今更ながらわかったのだ。撮った写真の出来をいちいち眺めている時間、上手く撮れてないなと感じた時のストレス 苦笑 これがなくなっただけで写真がいかに楽しいか、改めて感じた。

 

次に記録方式だが、これは完全にRAW Onlyにした。正直言うと、換算28mmというのは、個人的には大好きながらも凄く難しい画角で、何でもかんでもパシャパシャというわけにはいかないのが現状だ。よって、基本的にじっくり撮ることになるのでそれほどレリーズ回数は多くならないことがわかった。そうなるとRAWで良いし、何よりGR3はカメラ内RAW現像がとても楽しい。富士機で完全にJPEG派になっていた僕にとって、これは一番意外だったが、GR3はRAW。それが、僕が決めた富士との使い分けの一つだ。

 

以上が大きな変更点。正直、それ以外はどうでもいい 笑 細かい話をすれば、ADJボタンには、通常通りイメージコントロール、フォーカス、測光モードの他に、アスペクト比と記録方式の変更を入れている。Fnに関しては、ISOやドライブモードはそのままで、クロップはまさかの動画ボタンに割り当て。これ、人によっては相当使いづらいと思うけど 笑 僕は基本どんなカメラも両手で包むようにホールドして撮るし、GRも例外ではないので問題ない。すごく性格が出ているなあと思うけど、この撮り方が一番撮っている気になるし、良い写真が撮れたことを実感できる。まあ、それが作品を面白みのないものにしている可能性もあるけど・・・やっぱり一枚一枚意図をもってしっかり撮る。それが僕の撮影スタイルのようだ。

 

最後、イメージコントロールのデフォルトは、ハードモノトーン。余計な情報を排除し、撮影に集中する為だ。

 

最後はだいぶ自己満が入ってしまったが、この辺が今回紹介したかったこと。いくつかの作例と共に、今日はこの辺にしたい。

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ここからカメラ内現像にハマり始めた。シャドウや周辺光量など、かなりイメージに近い仕上がりに持っていくことが出来る。

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こういうのを撮る為にGRを持ち歩いているなあと実感する。これもやはりカメラ内現像で仕上げている。

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Vividな色合いもたまに撮りたくなる。白黒で撮ったものをVividに。富士機ではやらなかったこと。

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安易に使うと、単にデジタルの力を借りてカッコよく「見える」だけになってしまうけど、使い時を選べば作品になる「ハイコントラスト白黒」。

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最後はブリーチバイパスで。これは僕の中でGRの「最終兵器」。何でも雰囲気良く仕上がっちゃうので、乱用は危険だ。